大手特殊鋼企業様 2013年度「新入社員マナー研修」の準備視察を実施

Date - 2012.09.19  Category - 新入社員マナー研修

この企業様の「新入社員マナー研修」は、2012年の今春から担当を致しております。

私の卒業校でもある椙山女学園大学の教授から、ご友人のコンサル会社をご紹介され、
そのコンサル会社のクライアントであったのがこの企業様でした。

私が担当した初年度の研修では、参加者アンケートの集計結果で5点評価中の4,97点
と言うほぼ満点に近い結果で満足をして頂けたのですが、でも何か私には課題を感じ
たままの感覚が残ります。

その理由は、特殊鋼製造と言う特殊な環境の中で活躍していく彼ら彼女達に、どの企業
でも語れるような汎用性の高い研修内容で、その実態にフィットするのかが疑問だった
のです。

そこで、本日は人材開発センターの方にご案内頂き、実際の工場、敷地内の全てを
見学させていただき、その環境に書かれている標語を全てメモしてきました。

掲示されている標語こそが、その企業様の価値観の集大成であり、私たちトレーナーは
その企業価値観・倫理観からは絶対に反れるような事は講義してはいけません。


本日の見学であちらこちらで見る標語は、

「安全を全てに優先する」

これでした。




もちろん、数多くの標語が書き飾られておりますが全ての言葉の起源はこれです。


となると、間違いなく新入生マナー研修で語るべき言葉の多くは「安全」をKeyとし、
そしてそのキーワードに結論付けて行かなければなりません。
また、この企業様オリジナルのマナーの定義も必要となります。

もちろんその定義とは、「マナー=安全」


見学させて頂き、本当に良かったと思いました。

1000度を超えるような溶接や加工を大規模で繰り返される環境で、 一般企業のような
お辞儀や敬語を主体としてマナー教育など通用しないでしょう。

これから、この企業様オリジナルの「新入生マナー教育プログラム」のデザインに
取り掛かります。

また、この事からヒントを得て、業界別マナープログラムのデザインしていこうと
思います。

汎用性のある教育プログラムで満足出来なかった人事の担当者様や人事担当の方は、
いつでもお気軽にご相談下さい。
研修まで担当はしないにしても、デザインのコツやポイントはアドバイス致します。

今日の人材開発センターのご担当者は、

「いやぁ、嬉しいです。オリジナルで環境を理解して頂いた上でプログラムが
作って頂けるなんて、本当に我々からすると助かります。
もう、ホント、人の教育が命なんで・・・・」



教育に手間はかけるべきです。
人の成長が企業の成長、そしてそれが社会(世界)の成長(発展)となるならば、
教育だけは絶対に手間を省いてはいけません。

現場主義で、フィット感を大事にするべきと思いました。


航空機部品製造業 管理者研修

Date - 2012.08.18  Category - 管理者研修

blog_img02.jpg

 

この企業様との研修でのお付き合いはもう2年半にもなります。

当初は、社内コミュニケーションを中心としたテーマで始まり、今では
今後のビジョンにおいて中心となる管理者・準管理者の方々が対象です。

社歴のある、そして、経営者の世代交代を時代と共に繰り返した企業様
には、その過程で変化してくる社風や価値観、と同時に、時代が変化しても
変化し切れていない大きな壁で次世代管理者を育成するのは最も困難な
経営課題と言えましょう。

こうした中間管理者の方々。
実に、重要で微細な現場課題を発見し認識しておられ、その課題の解決の方法も
具体的に良く見えています。

今回は、通期研修の中間成果発表として社長を含めた上役の方々に見学して
頂きながら改善をテーマとしたプレゼン大会を実施します。

中間管理者の方々が見ている課題を一つずつ論理的思考で分析と検証をし、
管理者から上役の方々にご協力頂きたいポイントを提言するのです。

皆さん、ご自分の上役の方々に提言していくことには大変緊張されています。
日頃、思っていてもなかなか言えていないだけにどう反応されるか分からず
不安であることも隠せません。

でも、現場だからこそ言える意見は必ずあるはずで、それを言わない、提案
できないのは組織においては悪になります。

本当の意味でボトムアップ組織を作り、その組織力を結果に導くにはこうした
「機会の提供」が必要不可欠と言えます。

3直3現主義。
「現場」「現物」「現実」で改善行動を実施すること。
机上の空論から脱却し、本当の意味での改善活動をする為にこの主義を外すことは
できません。。

今回は、こうした現場からの提言は初体験となり、その緊張もその不安が生じるのは
当たり前ですが、また同じくして、こうした現場からの提言も当たり前に成されて
いく習慣と風土を形成していきたいものです。

「機会の提供」さえすれば、現場は予想以上に活動をします。
喜んで考えて施行して、挑戦する精神を育んでいくようになります。
だから、これが最も効果的な改善活動です。

そして、その活動を支援することそのものが最大の教育と断言できます。


建設業様 CS向上マナー研修

Date - 2012.08.10  Category - CS向上

今日の研修にご参加頂いているのは、私よりも遥かにご経験も豊かで、
社歴70年にもなる企業の役員の方々です。 こうした上役の方々へお伝えする場面では、まずはその皆さまへの
敬意をお伝えしてから進めることに留意します。

トレーナーにとって一番大切なことは、まずは「人」であること。
正しい「べき論」をお伝えするからこそ、まずは豊かな「人」である
ことは何よりも大切なこととし日頃から大事にしております。

数カ月前の出来事。

岐阜のある製造企業様の管理者研修を2年に渡り担当しておりますが、
そのご企業が業務改善のコンサルタントをまずは半年間利用されること
になり、社員教育を担当している私と情報を共有する為に、その業務改善
のメイン・コンサルタントの方にお目にかかる機会を頂きました。

お会いしたH氏は柔和で、紳士なお優しい印象。
でも、その目に込められている情熱や、目力に強く引き付けられる印象です

そしてそのH氏は、なんとあの※P・F・ドラッガーが健在の頃には親交が深く
お二人であらゆる現象や思考について語り合った仲だと言うのです。

私の眼の色は、変わりました!
眼孔は開き、「もっとこの方の話を聴いてみたい。ドラッガーの事を聞きたい。」
と感じました。

その後の2時間もの間。
贅沢にも、そのH氏の講義を独り占めして経営のこと、帝王学など、
実に多岐に渡る様々な学びを得ることが出来ました。

そしてその会話の中で、私は一つだけどうしても聞きたくて少しミーハーな
質問かと思いながらも質問してみました。

「実際のドラッガー氏は、どんなお方だったのですか?」

すると、H氏は、

「彼はね、声が優しくて、

彼はね、笑顔が素敵で、

彼はね、いつもどんな人も包んでしまうような本物の紳士だったよ。」

そして、続けて更にこんな言葉を残します。

「大澤さん、正しい理屈は人格で伝わるのですよ。」

この言葉をお聞きした途端に全身に衝撃が走りました。
とても大切な真理を、見事に言葉で言い切れていると感じました。

トレーナーであれば当然のこと、そして、組織の中でも役職者の方々は
知識や技術の影響だけではなく、生き方そのものや、人としての資質に
社員に大きく影響を与え、その「人として」がバランス良く育まれた後に
技術や知識は生かされていきます。

本日の上役の皆さまから、私も沢山の気付きや学びを頂きました。
やはり、永い歴史を守り、支えて来られた実際のご経験に勝る教えは
ございませんね。

本当に心から尊敬する「人生の先輩」でいらっしゃいました。


多事業展開企業 CS向上マナー研修

Date - 2012.08.08  Category - CS向上

お見せする予定だった写真が消えてしまいました!!!(涙)
折角、Ipadで撮影して、このブログでお見せするはずでしたのに…
すいません! 私の手元がどこかでエラーを。。。。。。 何をお見せしたかったかと言うと、この2日間で実施をする
「CS向上基礎マナー研修」の会場からの窓の景色です。

ここは知多半島にある、とある多事業を精力的に展開されている
ご企業で、今日は4事業部から新たに採用をされた中途入社の方々を
対象とした研修を実施しております。

青い空に、広がる緑。

研修では沖縄や木曽駒など、様々な場所で開催する機会に恵まれ、
こうした非日常の空間での研修は私トレーナーにとってもちょっとした
嬉しいご褒美です。

やはり環境って大事ですね。
気持ちが少し穏やかになるような気がします。

今日のテーマであるCS(顧客満足)では、顧客の設定を一番大切に
考えております。

一般的には、顧客とは社外のお金を支払って自社の商品やサービスを
購入して下さる方々に限定しますが、弊社での考え方は違います。

社内で従事される多くの方々は間接部門に属しており、この間接部門で
働かれる方々の社外顧客との接点は通常極めて低いものです。

となると、この方々にとってのCSとは??

そうです。
社内顧客で考えてみると出来ることも、すべきことも全く発見される
課題の量そのものが変わってきます。

「社内顧客」と「社外顧客」。

どの部署も、単独部署で業務が完結していない限り他部署へ貢献出来る
ことを考えぬかないとお互いのストレスは軽減しません。

その結果、電話応対でつい暗くなってしまう女性社員、
ついイラっとしたまま来客対応をする社員の方々の存在が軽減しなく
なってしまうのです。

「顧客感動主義」と「従業員満足主義」が提唱される現代において
この双方間から組織の課題を分析し、取組みを早期に決めきることが
とても重要になるのです。

従業員満足・・・。
もしかしたら、社内の隅々までを知り尽くしている社員の皆さまって
一番の顧客満足の対象になるのかも知れませんね。

いえ、間違いなくそうなのだと私は思います。


ステンレス材専門商社 中長期経営発表会&セミナー

Date - 2012.08.07  Category - 経営計画

東京都内。
いつもですが、週末にも関わらず熱い時間を過ごしております。
今日は、あるご企業の中長期経営計画発表会に参加をさせて頂きながら、
その計画を実現しやすい組織とするために社内コミュニケーションの活性
を目的としたセミナーを2日間に渡り実施。

研修開始直後の会場内は、若干こうした研修への参加に抵抗されている
空気感を感じます。

ところが、この会社ではこの経営計画発表会を実施するのは始めてで、
実際に様々な今後の活動方針や、それを支えていく理念や具体的なビジョン
を聞くことが出来てそんな社員の皆さまも非常に良い印象に変わります。

「これからの方向性が確認出来て良かった。」

などと、良い反応、沢山の意見が聞かされます。

そう、ほとんどの企業内で起きている問題は、こうした経営側からの
ビジョンの開示が無いことや、方向性を指し示していないことから起きている
「社員の不安」が原因なのです。

頭の中の想像力に、「不安」や「心配」を埋め尽くしてしまうのか?
または「希 望」や「出来るイメージ」を抱かせてあげられえるのか?

この分岐で、その後の企業の未来は大きく変わってしまいます。

この事実。
決して企業だけでなく、子供の成長や育成にも全く同じことが当てはまります。

人の成長、企業の成長を求めるならば、まずは徹底的に「不安」を払拭する
事が重要です。
どの角度から質問を受けても、答えられるだけの準備を整えること。
これこそが、社員の方々への愛情となり、その想いに社員の皆さんも共感を
覚えてヤル気も忠誠心も持つことも出来るのです。

この研修では、2日目の最終総括で何度も感動的な場面がありました。
いつもながら、涙があちらこちらで見られます。

でも、私が一番心を打たれたコメントは社長の一言。

「この2日間で、皆さんとなら達成出来る実感を強く持つことが出来ました。」

社長自らが、成功のイメージを持つことが出来た瞬間。
その目標やビジョンは既に実現していると同じなのです。