チャッキーの空

Date - 2012.08.06  Category -

突然、思いもよらない一本の電話が先週末の研修中に
鳴りました。

「ねーさん、チャッキーが亡くなったよ。。。」

・・・・・。

チャッキーとは、2年ほど前にマナー研修を受講してくれた
とても可愛い美容師さん。

20代半ばの彼女は、当時出会った時には複雑な家庭環境から
なかなか自分の幸せを信じることが出来ずに、どこか悲しげな
雰囲気を持っていました。

もちろん、周囲の美容師仲間とは仲も良く、仕事も一所懸命に
こなしているのでオーナーからの信用や期待も絶大です。

だからこそ、そのオーナーもトレーニングを担当していた私も
本気でこのチャッキーの未来の幸せを祈り、願い、
彼女と何度もコミュニケーションを深めては、その自信を回復
させることに真剣に向きあっておりました。

研修のコースが終わる頃。

自分の気付きに何度も涙を流しながら、このチャッキーは未来の
自分を思いっきり幸せにしていくことを心に誓っておりました。

大粒の涙を流して、これからは自分を否定しないで
思いっきり幸せになっていくことを言葉で堂々と言い切っていました。

そして、翌年に彼女は結婚。

美容師の仕事を続けながらも楽しい幸せな家庭も
手に入れ本当に幸せな生活を送れるようになっていたのです。

その吉報に喜び、彼女に会いに行くと満面の笑顔を見せてくれた上に
「今、本当に幸せです!」と喜びに満ちた穏やかな表情を輝かせます。

本当に良かった。
本当に彼女の喜びが嬉しく、私の心は弾みました。

それなのに、その一年後の先週末。
突然の難病に倒れ、わずか1週間でその闘病に負け、
空高く昇っていってしまったのです。

言葉では言えない悔しさを感じます。
たった1年だけで神様が迎えにくるなんて、
いささか今回の神様のご意思には、私は全く納得出来ません。

代わってあげたいとも思います。
満喫する喜びをもう少し味わわせえてあげたいと本気でそう思います。

なぜ?

チャッキーが私たちに残したメッセージは何なのか?
そんなメッセージは全く欲しくありません。

でも、彼女が招かれ、私たちがまだ生かされているのは事実です。

生きているのではない!
生かされている。

チャッキーが、また見ていたかったであろう空を見上げては、
まだ整理のつかない心はざわめき、涙も止まりません。

オーナーからの連絡で、
「チャッキーが一番研修で学んだことを実践していました。」

たまりません。我慢できません。
本当に、これは悔ししくて悔しくて悲しすぎる事実です。

初めて、教え子を先に無くしました。
私が42年かけて学び気付いたことを伝えて、
その先に私より長く楽しい人生を送えるように指導をしているのに
私より先に逝ってしまうなんて。。。。。。

初めてです。
これほどにまで、悲しく苦しく悔しい思いになるのも初めてです。

生かされている限り、
私は、いつも空を見ては彼女のことを思い出すのでしょう。

訃報を知らせてくれた友人は、
「空からチャッキーが見た時に恥ずかしくないように生きていこうな。」

うん。
絶対、そうする!


医療機関クリニック 基礎マナー研修

Date - 2012.08.03  Category - マナー研修

今日は、マンツーマン形式でクリニック様の看護師の方に
患者様に安心感を与える基礎マナー研修を実施。 会場も"Room C"で行い、通常のような大きな会場、大人数
のものより、リラックスした雰囲気で進めていくことが出来ました。

マナー。

マナーを身に付ける上で一番大事にし、強調してお伝えしていることは
「まずは、自分を愛し、自分に素直になり、自分の全てを肯定すること。」

マナーの多くは、その人の感情や心情で大きく左右され、自分で自分を
大事に出来ていない人に心からの笑顔で他人と接するのは不可能なこと。
日頃から、自分を楽しみ、心地いい自分でいることは重要不可欠な要素です。

そう、他人のコミュニケーションの前に、
まずは自分と気持ち良くコミュニケーションすることが大事なのです。

マナーの技術をご指導する前に、ここのパートで研修の大部分は
占めております。

そして、このパートに時間をかけて丁寧に受講生の方々と向きあって
いくと多くの方が涙を流します。
※叱ったり、いじめているのでは無いですよ! お間違いなく。。。

これまで自己否定が強かった人。
これまで自分の夢を持たず、夢を抱くこと自体を自分で許していなかった人。

自分の人生を愛し、
自分の生活を楽しむことがマナーを体現する上では一番大切なことなのです。

それさえ出来れば自然な笑みは溢れ、声は高まり、言葉に明るさが出てきます。

今日のこの方も、涙を流しながらそれまでのご自身を振り返っては、
「自分を変えていきます。」と言いながら、その研修は終えられました。

笑顔は楽しい時に溢れます。
だから、いつも楽しい自分であり続けましょう。
たとえ、辛い事があってもそれに引きずり込まれて自分を見失ってはいけません。

辛い経験をしても、それは体験、学び。
出来事、もの事の捉え方次第で私たちの世界は毎日輝いてみえるものですね。


爽やかな朝

Date - 2012.08.02  Category -

今日は、研修日記では無くて日常に起きた出来事のご紹介。

9:00から始まる春日井市での研修に向かうために車を
走らせていた私はしばし交差点で一旦停止。

すると、脇の歩道に立っている少年3人が私を目掛けて
まっしぐらに走ってきます。

何かの間違いを思いきや、いえいえ車の窓をトントンと
叩きます。

少し戸惑いながらも窓を 開けると何とも黒く日焼けした顔に
白い歯がキラリと光り、肩にはテニスのラケットを山ほど
抱えて焦っている様子です。

「すいませ~ん。僕達、志段味体育館で試合があるのですが、
バスを乗り過ごしてしまって遅れちゃうんです。
お願いです! 送って頂けませんか?」

そう言いながら、むちゃくちゃ一所懸命に訴えて来るのです。

一瞬でその一生懸命さが理解出来た私は、何とか彼らのリクエストに
応えてあげたいのですが、私も開始時刻迫る中でそれが出来ず
何とも苦しい立場・・・・。

でも次の瞬間に車から降りて、後ろにいる赤い車の女性に交渉開始!
営業経験の長い、ど根性は付いている私がヒッチハイクの交渉代行
を試みたのです。

交渉は見事成立!
彼らは3人一斉に日焼けした肌に白い歯をきらっきらさせながら
喜んで運ばれていきました。

何とも爽やかな気分です^^

良い事をしただけでなく、若い少年が必死になって自分達の可能性を
潰したくないと一所懸命になっている姿を見る事ができて、こちらが
嬉しくなりました。

ロンドンオリンピックでも日本人勢のメダルラッシュが起きています。

もしかしたら、この3人の少年の中の誰かが未来のオリンピック選手
になるかも知れません。

そんな、大きな夢。
そんな、大きな希望。

いつまでも夢や希望は色褪せず、ずーっと抱いていたいと思いました。


中古車販売業 社員総会

Date - 2012.07.31  Category -

blog_img01.jpg

 

このご企業の人事採用をお手伝いするようになってから17年。

今では、採用のお手伝いから社員の教育にと私の役割も変わり、
全社員の方々のマナー教育や幹部教育を担当致しております。

2年前から新卒採用を開始し、今年は2期生も10名入社。
会社の規模がどんどん大きくなり、更には販売台数も昨年の2倍
に成長され、益々拡張路線の実現がイメージしやすくなっています。

そんな中で開催された初の社員総会。

社長の想いを熱く語られ、そしてそれに社員の心が動きます。
各店舗責任者から今後の目標や計画を発表され、
それにやる気になっていきます。

終盤では、頑張った社員の方々は表彰され海外旅行をプレゼント。
締めくくりは「ありがとう」を全員で伝え合っている手作りムービーの上映会。
懇親会では、互いの日頃の頑張りに涙を流しながら励まし合う姿。

全員が大きく成長されており、そしてそれが会社の成長に見事に連動
しており、長年の歴史を知っているだけについ私も感動の涙が溢れて
しまいました。

「大澤さんのお陰なんです~~~~(大涙)」の言葉に、
言葉では表せない喜びも感じます。

まさに、人と企業の自己実現に貢献出来ていると感じることの出来た
とても嬉しい1日でした。

教え子であった若き社員の皆さんから、私が大きく学ばせて頂いたのも事実です。

やはり人の可能性って無限なのですね。


広告代理業 電話応対マナー研修

Date - 2012.07.27  Category - マナー研修

今日の研修は、短時間で実施しましたが実に面白い進め方。

それは、電話応対マナー研修には7名の中途採用者のみが参加されたのですが、
その内容を講師となって先輩社員に共有し、そしてクイズ形式で様々な場面の
相応しい電話対応を先輩社員に回答してもらうというものです。

先輩社員も長年の習慣で対応をしていると、時々基本から外れて
しまうことも起こり得ます。
その基本を見直し、そのキャリアと融合させれば更に気持ちの良い
対応が実現されます。

後輩社員の皆さまが出題されたクイズには、大変面白いレアなケースも
含まれておりなかなか難易度も高かった。
その出題に一生懸命答えてみるものの、やはり少しのポイントを
見逃していることも分かり、おさらいするにはいい機会となりました。

学ぶのは後輩は新人だけではありません。

先輩も管理者も、幹部も一緒に学び続けなければ教育は成功しないものです。
もちろん、経営者である社長にも一緒に学んでいる内容をご理解
頂くことは企業教育において最も重要。

その学びに合わせて評価して頂きたい。
そして、学びが体現出来たら褒めて欲しい。

この社内活動が、企業教育を成功させて風化を防ぐ最も有効な
取組みとなっていきます。