2種類の自尊感情

Date - 2018.02.05  Category -

こんにちは。

LGBT担当(笑)の豆腐(きまた宗則)です。

 

今日は日ごろからLGBT支援をしているなかで感じる

少し違った視点でのひとりごとを。

 

LGBTの人たちが抱える問題のなかに

「LGBTである自分を受け入れられない」

ということがあります。

 

なぜ、そんな自分を受け入れられないのでしょうか。

これは、実はLGBTに限ったことではないと思うんです。

 

人から受け入れてもらえない。

人に自分をわかってもらえない。

 

この思考が

「今の自分であってはならない」

という歪んだ概念を生み出すわけです。

 

自分にある程度の自尊感情があれば、

率直な自分のままでいることに

否定的になることはあまりありません。

 

一般的に、自信をつけるために

人は成功体験を積もうとします。

確かにそれで自信はつくのですが

落とし穴があるのです。

 

山陽学院大学の近藤卓教授は、

自尊感情には2種類あると説きました。

 

成功体験から得られる自尊感情を

「社会的自尊感情」と名づけました。

この感情は、他者との比較や優劣で決まってくるもので、

勝ったり優れていたりすれば高まる、

条件付きで相対的な感情であるとしました。

 

これに対し、

自分自身の存在に確信が持て、自分自身の存在に不安がない状態を

「基本的自尊感情」であるとしました。

比較や優劣とは無縁に、理由もなく絶対的・根源的な思いとして

自分はこのままでいいと思える、そうした感情を指します。

この感情は、成功体験ではなく、

乳幼児期からの親や親に代わる養育者からの絶対的な愛と、

その後の他者との共有体験の繰り返しによって

形成されるものだと考えました。

 

つまり幼いころから、自分の感情や考え方、趣味・嗜好なども含めて

共感を受けず、孤立感を味わってきた人は

自己受容感・自己肯定感が低くなりがちだということです。

 

この状態で成功体験をいくら積んでも、

ひとつの大きな失敗で、

積み上げてきた自尊感情は

がらがらと土台から崩れてしまうという考えなんですね。

 

LGBTに限らず、幼いころの環境が

自分に否定的な感情を持ちやすいものであった場合は、

まずは共感を得られる環境づくりが

不可欠であると思っているわけです。

 

 

豆腐(きまた宗則)